錯乱の雨、未ダ止マズ
雨雨雨雨雨雨雨…。
今日は朝から錯乱状態。
ふぅ…トボトボと歩いて家路に着きました。
その途中、道端にピンポン玉くらいの実が落ちていた。
まるで私に実(身)を委ねているかのように(座布団一枚)。
そして、いても経ってもいられず蹴ったら…靴が汚れた。
傘も全く役に立たない。
いつまで片手を傘に捧げなければいけないのだろうか。
早いところ、頭上に”A.T.フィールド”展開して欲しい(ぉい)。
もう靴はビショビショ。
気持ちが悪いとかそんな問題じゃない。
忌まわしい思い出が一歩毎に思い起こされる。
忘れやすい私が鮮明に覚えている思い出のほとんどは、相当性質が悪い。
小学校低学年。
猛吹雪の中、私はバスに揺られ家へと向かっていた。
…いつの間にか眠りに落ちていた。
窓の外を見渡すと漆黒の闇と白銀に包まれた見慣れない景色。
勢い良く降りたものの、ここが何処かさえわからない。
見渡しても見渡しても、マンションやアパートが立ち並んでいる。
そこからこぼれる暖かな光。
しばらくそれを眺めていたら、涙がこぼれてきた。
ランドセルはとても重い。
お金はバス賃に消えた。
寒さと不安が私の全てを覆い、私は泣きながら彷徨った。
降り積もった雪は容赦なく私を飲み込み、靴の中には冷たい水が入り込んでいた。
…そんな思い出。
こんな惨めな思いを二度とするものか、と呪ったのに、未だ私の靴は乾かない。
by proof.of.human
| 2004-09-21 11:51
| 我、ふと思う